私の本棚

出会った本の数だけ自分をアップグレード! 赤羽氏の「ACTION READING」を基にした 読書記録のブログ

『俯瞰力』やましたひでこ(2011)

「ちっちゃい子二人いるのにスッキリ片付いてるよね!」ってよく言われた。

でも私は知っている。

必要な時に必要なモノが見つからず、イライラしているコト。
子供部屋が、物置部屋になっていて、開放厳禁なコト。
お客さんが来るときは、とりあえず目に入る不要なモノを紙袋に入れて、物置部屋に押し込んでいるコト・・・orz

この状況を何とかしたいと、当時ブームだったこんまりさんの本を読んで、そのメソッド通りに片付けを進めていった。「ときめき」を基準にモノと対峙して取捨していく方法は、断捨離初心者にとってとても簡単で、実践しやすかった。

ただ、断捨離がある程度進んでいくと、ときめきだけでは選びきれない時期がくる。家族のモノ、実家のモノ、今はもうこの世にいない人の遺してくれたモノとどう向き合っていくか。

最近は特に、「ときめき」だけではない、また別の基準が必要だと感じる事が多くなっていた。また、断捨離のその先はにミニマリストしかないのか?という素朴な疑問も持つようになっていた。

この2つに答えをくれたのが、この著書だった。

恥ずかしながら、「断捨離」という言葉が、ヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」からきている事、断捨離という言葉は著者のやましたひでこさんが提唱されたものだという事もこの本で知った。

「他人が決めた商品価値」ではなく「自分が考える利用価値」を基準にモノと向き合うという姿勢を教えてくれた事、断捨離の先にあるのは、”何もない部屋”ではなく、俯瞰力を身に着けて、物事を三次元的に考える事ができるようになった自分であるとわかった事が、この本からの収穫であった。

 

※俯瞰力とは、「モノ主体の近視眼的な視点から、「私」を軸にして空間を的確に捉え、深い洞察・高い視点・広い視野へと移行していく事ができる力」
「必要なモノ・コト・ヒトを必要なだけ、必要な時に、意図的に使いこなせる力」
これは断捨離を進めていく過程で身についていくと著者は著作の中で言っている

 

新・生き方術 俯瞰力 続・断捨離